高齢者の握力低下には注意

高齢者の握力低下は重要なサイン

人は誰でも高齢になることで力の衰えを感じます。
若いときには軽々持ち上げることができていた重い荷物も、気がつけば動かすのもつらくなってしまいます。

しかしそうした力の衰えは必ずしも筋力の低下によって起こるものばかりではありません。
高齢になって急に握力がなくなってしまったという場合には、それは心臓病など重大な病気のサインである可能性が高くなります。

高齢者の急激な握力低下というのは本当に全く握力がなくなるといったような症状になるのが特徴で、食事中に箸が持てずに落としてしまうようになったり、手を握っても力を入れることができなくなってしまいます。

そうした極端な握力低下は当然生活をしていく上で大きな支障をきたしますのですぐにも病院を受診しなければいけません。
握力低下の自覚症状があったあともそのまま生活をしていると、突然に倒れてしまったり、次第に活動ができなくなり寝たきりになってしまったりします。

最近ではこの握力低下と健康状態の悪化が非常に密接な関係にあることがわかってきたことから、健康診断の一つとして握力測定を導入しています。
握力検査によって心筋梗塞や脳卒中を早期に発見し急な発病リスクを減らすことができるので、ぜひ普段の生活にも取り入れてみてください。

握力低下を防ぐための運動

握力が5kg低下すると、病気による死亡リスクは16%低下するという研究があります。
中でも心血管疾患や心筋梗塞、脳卒中といった病気との相関関係は高く、握力が弱い人は普段から運動などを通して機能が衰えないようにしていく必要があります。

なお高齢者だけではなく、若い人であっても急激に握力が低下した場合には同じく病気リスクが高まりますので健康の一つのバロメーターとして意識しておくことをすすめます。

箸も持てなくなるほどの握力低下の原因として考えられるのは体のしびれです。
脳内の血管の一部に詰まりが生じるとその脳が司っている体の機能がきかなくなってしまいますので、それが手足の動きを奪う原因として考えられます。

他にも糖尿病などによって血行が悪くなってしまっていたり、胸部に近い臓器にガンなどができていると腕の筋肉が正常に働かなくなるのでそれが握力の低下になってしまいます。

握力を低下させないためには日常生活の中でのトレーニングが重要になります。
握力を鍛えるトレーニングといっても、ダンベルのような筋トレグッズなどを使用してハードな負荷をかける必要はありません。
しっかりと全身の血行をよくすることだけでも握力低下を防ぐことが可能ですので、まずはウォーキングなどの有酸素運動を習慣にし全身の血行状態の改善を目指してください。