高齢者と会話が弾む話題

高齢者と何を話していいかわからない若者たち

高齢者が増加している現代ではありますが、その半面で昔よりも「老い」は若い世代にとって遠いものになっているようです。
数十年前までは一般的な家庭には一人は年寄りがいたもので、子供たちは生家で生活をしながら高齢者というのはどういう存在であるのかということを学ぶことができました。

しかし核家族化が進んだことや人口が都会へ一極集中することで単身世帯が増え、若者と高齢者が同じ生活をするという意識の共有ができにくくなってしまいました。

そうした現象を象徴しているのが「高齢者と何を話してよいのかわからない」という若者です。
介護施設に入所をしている高齢者を家族が訪問するということはよくあるのですが、一緒に訪れる若い人の多くがそこにいる高齢者とどう交流してよいのかわからず戸惑っている様子を見かけます。

二人きりになってしまったときなどは会話の仕方がわからず手持ち無沙汰にしていることもあり、決して本人に悪気があるわけではないのに家族である高齢者を傷つけてしまうこともあります。

何を話してよいかわからない若者というのは、普段友人や両親きょうだいと話しているような会話の内容では相手に伝わらないと思っているようです。

結論から先に言うと高齢者との会話は特に難しいことをしようとする必要はなく、相手に話しやすいよう話題を向けてあげればそれで十分なのです。

高齢者の多くは話を聞いてもらいたがっています

高齢者にとって会話をするということは相手とコミュニケーションをとること以上の意味があります。
しばしば独居老人の孤独死などが社会問題として伝えられますが、独居で生活をする高齢者の多くはほとんど人と会話をすることなくこもりきりになっていたりします。

他人と関わりを持ち会話をしていくということは脳を活性化させるとともに、時間や空間の認知機能を高めることになるので、全く他の人と関わらない生活をしている人ほど認知症や体の病気を発症しやすくなってしまいます。

高齢者と会話をする時には、天気や季節の話題などをするとまずは当たり障りなく話をしていくことができます。
高齢者に限ったことではないのですが、初対面など相手が何を考えているかわからない場合などは誰でも会話しやすい話題からふっていくのがセオリーです。

繰り返しますが高齢者との会話はただのコミュニケーションではなくそれ自体が一つの介護となりますので、会話から何かを得ようとするのではなくただ会話をするということ自体を目的にしてください。

また家族など近い関係の人なら、本人の昔の話や過去の仕事の話などをふってあげると喜んで話をしてくれるのではないかと思います。