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ターミナルケアとは

認定看護師の主要一分野である「ターミナルケア」とは

ターミナルケアは、別名「緩和ケア」と言われることもある重病を患った患者さんとその家族に対し心身を支えるための看護を行う仕事です。
この緩和ケアは看護師の上位資格である認定看護師の重要な分野の一つとなっており、高い専門性と十分な臨床経験が求められます。

「ターミナル」という言葉には「終末期」という意味があり、英語ではそのままズバリ「End of life」という名称が使用されています。
直訳すると「人生の最期のための看護」となってしまいますので、文字としての衝撃を和らげるためにすぐにはちょっと内容がわからない「ターミナルケア」や「緩和ケア」といった呼び方をしているのでしょう。

実際のターミナルケアとはどういうものかというと、余命を宣告されてしまった患者さんに対し、残りの人生をどのように送りたいかといったことをヒアリングし、家族とともにそれを支えていくという活動をしていきます。

それは例えば痛みを緩和することでもあり、これから避けられない死に直面するという気持ちを和らげるためのものです。
闘病生活が長い人になると、延命をしてこれ以上苦しむよりは安らかに死ぬまでの時間を過ごしたいという希望が出てきますので、そうしたときにどんなふうに周囲は接していくべきかということをプロの視点から提案していきます。

在宅や施設で行われるターミナルケア

看護師という職業の祖として知られているナイチンゲールですが、実は看護師という仕事がそもそも誕生したきっかけはこのターミナルケアを経験したことによります。

ナイチンゲールは軍属の看護要員として長く戦場で兵士たちの傷を手当してきましたが、その中で何人もの死に立ち会ったといいます。
重症を負ってしまいあとは死を待つばかりとなった兵士たちに対し、どういった対応をすることがより安らかな気持ちになれるかということを考えたことで、看護師という独立した仕事に行き着いたのです。

私達は生きている以上は必ずいつかは死ぬのですが、若くて健康な時期にはそんな死に直面した自分のことを想像することはありません。
しかし高齢者になり、大きな病気を患ったときにはいよいよ死が近いという実感から精神が大きく乱れることになります。

そこでこれから死を迎えるという人に対し、体のケアだけでなく場合によっては宗教的な思想を伝え、患者さんの感じる恐怖感や重圧感を軽くするための仕事をしていきます。

ターミナルケアでは本人だけでなく周囲の家族の協力が不可欠です。
今後は既に死に直面している患者さんだけでなく、これから後期高齢期となる施設や在宅で介護を受ける人たちに対してもターミナルケアを行うニーズは高まっていくのではないかと考えられます。

高齢者とビタミンDのお話

転倒予防に効果のあるビタミンD

高齢者になってくると体内に必要な栄養分が減少してしまうのでそれを補うための食生活を考えていかないといけません。
中でもビタミンDは高齢者にとって非常に重要な栄養分であるため、積極的に食事に取り入れていってもらいたい成分です。

ビタミンDは妊娠中の女性にも摂取が推奨されている栄養分で、多く摂取することで骨粗しょう症対策になることで知られています。
また花粉症の症状緩和にも役立つものと言われるので、高齢者にかぎらずできるだけ多く含まれる食品を毎日食べるようにしたいところです。

高齢者にとってビタミンDが重要なのは、転倒時に起こる怪我を防ぐことができるからです。
ビタミンDは人の骨を強くしてくれる働きがあるので、転倒時に骨折などを起こさないためにもできるだけ早めにビタミンD摂取を習慣づけるようにしてください。

ただし闇雲に量だけをたくさん摂取をしても思うような効果を得ることはできませんので、一日の摂取量の目安として成人ならば5μグラム、妊婦は7.5μグラムくらいにしておいてください。

摂取はできるだけ食品から行うのが望ましいのですが、難しい場合にはサプリメントなどを上手に利用していきましょう。

ビタミンDが多く含まれる食品とは

ビタミンDは脂溶性でとても溶けやすいという特徴があります。
魚類に多く含まれることも特徴で、サンマや鮭の切り身、マグロの刺し身など食卓によく登場する食材からとることができます。

ちなみにサンマ1尾に含まれているビタミンDの量は15.2μグラム、鮭の切り身一切れには15.4μグラムとなっているので2~3日に一度くらいのペースで魚料理を食べていればそれで十分な分量と言ってもよいでしょう。

他にも鯖やブリなどの青魚ならばビタミンDは豊富に含まれているので、焼き魚や煮魚といった料理を毎日の食卓に定期的に出すようにするのがおすすめです。

青魚以外でビタミンDを含む食品としては、しらす干しやきくらげ、干し椎茸、いくらといったものがあります。
鰹節や卵といったものもビタミンDが含まれているので、特別に食材を意識したメニューにしなくても自然に摂取をしていくことは十分に可能です。

ここで注意をしておきたいのがビタミンDはそれ単体ではなく他の食材の栄養成分をあわせることによりさらに効果を高めることができるということです。

最初に高齢者にとってビタミンDが重要なのは骨を丈夫にすることができるためと説明をしましたが、その効果を高めるなら一緒にカルシウムを摂取するのがおすすめです。

カルシウムも高齢者に摂取が勧められている食品ですが、ビタミンDと合わせることでより体に吸収しやすくなります。

高齢者の握力低下には注意

高齢者の握力低下は重要なサイン

人は誰でも高齢になることで力の衰えを感じます。
若いときには軽々持ち上げることができていた重い荷物も、気がつけば動かすのもつらくなってしまいます。

しかしそうした力の衰えは必ずしも筋力の低下によって起こるものばかりではありません。
高齢になって急に握力がなくなってしまったという場合には、それは心臓病など重大な病気のサインである可能性が高くなります。

高齢者の急激な握力低下というのは本当に全く握力がなくなるといったような症状になるのが特徴で、食事中に箸が持てずに落としてしまうようになったり、手を握っても力を入れることができなくなってしまいます。

そうした極端な握力低下は当然生活をしていく上で大きな支障をきたしますのですぐにも病院を受診しなければいけません。
握力低下の自覚症状があったあともそのまま生活をしていると、突然に倒れてしまったり、次第に活動ができなくなり寝たきりになってしまったりします。

最近ではこの握力低下と健康状態の悪化が非常に密接な関係にあることがわかってきたことから、健康診断の一つとして握力測定を導入しています。
握力検査によって心筋梗塞や脳卒中を早期に発見し急な発病リスクを減らすことができるので、ぜひ普段の生活にも取り入れてみてください。

握力低下を防ぐための運動

握力が5kg低下すると、病気による死亡リスクは16%低下するという研究があります。
中でも心血管疾患や心筋梗塞、脳卒中といった病気との相関関係は高く、握力が弱い人は普段から運動などを通して機能が衰えないようにしていく必要があります。

なお高齢者だけではなく、若い人であっても急激に握力が低下した場合には同じく病気リスクが高まりますので健康の一つのバロメーターとして意識しておくことをすすめます。

箸も持てなくなるほどの握力低下の原因として考えられるのは体のしびれです。
脳内の血管の一部に詰まりが生じるとその脳が司っている体の機能がきかなくなってしまいますので、それが手足の動きを奪う原因として考えられます。

他にも糖尿病などによって血行が悪くなってしまっていたり、胸部に近い臓器にガンなどができていると腕の筋肉が正常に働かなくなるのでそれが握力の低下になってしまいます。

握力を低下させないためには日常生活の中でのトレーニングが重要になります。
握力を鍛えるトレーニングといっても、ダンベルのような筋トレグッズなどを使用してハードな負荷をかける必要はありません。
しっかりと全身の血行をよくすることだけでも握力低下を防ぐことが可能ですので、まずはウォーキングなどの有酸素運動を習慣にし全身の血行状態の改善を目指してください。